pinterestで美文字を検索していたときに、カタダマチコさんという方のインスタを見つけた。ボールペンで書かれた綺麗な文字をされていて、こういう字が書けるようになりたい、というお手本として保存している。
最近では動画もアップされていて、これがお手本としては画期的。YouTubeにもそういうのはあるんだけど、どういう風に書いているかが見れるのは、書かれた文字だけ見て真似ようとするのとは違って、参考になるヒントがたくさんある。
ペン字の本はこれまでに30〜40冊は読んだけど、大抵の本にはペンの持ち方もどこをどういう風に書くかという書き方も、同じことが書かれている。でも、どうやって手が動いているか、ペンが動いているかということに触れている本はほとんどなかった。
ペン字は机の上でやる体育だと思っているので、こうやって持ってこういうバランスで書くと言われても、肝心のどうやって動かすかということは個人の感覚によるところなので、ハッキリ言って教えようがないものだと思っている。というのが今まで7〜8年ペン字の練習をして、筆記用具も100種類以上買って、本も何十冊と読み、紙も相当な数試して、結局10年前の字とほとんど何も変わってなくて、買ったものの9割を捨ててきた私の結論。
だから、カタダマチコさんの真似したい文字と、それをどうやって書いているかを見せてくれているインスタには、もっと早く出会いたかった。まあそれでも私の字は変わらず、今週も紙とペンをぶち壊して捨てている。もう黒い紙に書けるペンは1本もなくなったし、2年前には30本以上あった万年筆は1本残らずペン先をへし折ってなくなった。
で、この本が他のペン字本と違うのは、カタダマチコさんが師事されているという神谷流が、速く綺麗に書くということを考えられているということ。ペン字はお習字的だと、ゆっくりと綺麗な文字を完成させる感じだけど、それだと普段の文字には生かしづらい。ある程度のスピードで綺麗に書けるということを考えらている神谷流は、普段の字を変えたい私にはピッタリだった。
↑この通り、もう死ねばいい
この本にはそのヒントがたくさん詰まっているけど、個人的に最も刺さったのが横線の書き方。「スッと入って力を入れて止める」というのは、どうやってもまっすぐ線が引けなかった私には、今までになかった本当に字を変えられるかもしれないヒントに感じた。
まっすぐな横線を書くために今までは、グッと起筆を入れて、力を入れたまま終筆まで線を引いていた。でも、力を入れていると線はブレる。かといって力を入れなくてもフニャフニャのミミズ字になる。多分私の手と神経には障害かなんかがあるんだろうと思っていたけど、この方法だと書けるときがある気がする。そのくらい今までと違った。直線が書けてもひらがなとかの曲線は書けないけどね。
綺麗な字なのはもちろん、オシャレだし、実用的で具体的。普段の字を変えたい人にはこの1冊とカタダマチコさんのインスタさえあれば他はいらないです。私と違って、手が思い通りに動かせる人なら、すぐに普段の字が変わるんじゃないですかね。
- 作者: カタダマチコ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: 単行本
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