2017年にiPad ProとApple Pencilを手にしてからずっと使い続けているノートアプリ「Notability」。確かiPadをiPad Proに買い換えようと思った一番の動機がこのアプリだった気がします。
12.9インチの大きな画面は紙のノートと比べるとB5より大きい。考えたりするときに紙に書き出すということをよくするので、そんなときにこのNotabilityに書きだす。それ以外にも買い物する前の考え事や、仕事のこと、お金の計算など、現在進行形のメモはだいたいここに書いています。
Notabilityが頼れるワケ
手書きメモ、手書きノートは直感的なダイレクト感があっていいのですが、テキストじゃないと検索ができなくて不便じゃん、とずっと思いながら使ってきました。ところが、このNotability、なんと現在では手書きの文字を検索できてしまうという機能が付いてしまっていて、その精度は僕の場合は100%です。こうなるとますます手放せないものになっています。あまり使いたくない表現でいうと「神アプリ」そのものです。
手書き文字を検索するとこんな感じ
Notabilityを無敵にしたSONYのスケジュール帳PDF
手帳は今までほとんど使ったことがありません。何年かに一度、使ってみたい手帳を見つけると、今年はこの手帳を使ってみようと思うのですが、どうしてもデジタルのスケジュール管理に戻ってしまいます。1ヶ月続いたことがないです。ですが、SONYが提供しているスケジュール帳のPDFをNotabilityに入れて使ってみたら、紙の手帳に書くのと同じような感じで、さらに紙ではできない機能も加わって、Notabilityが神アプリを超えてしまいました。
このリンクの先の下の方にある2019年手帳には、月間、週間、1日、の3つがあります。平均的な紙の手帳と同じデザインなので使いやすい。で、これの何が素晴らしいって、カレンダーや前後の月のところにリンクが入っているので、その日付のどこかをタップすると、そこへ飛べるようになってます。
例えば1日に分のページで4月1日を開いているとします。このページの右上にカレンダーがあるので、4月15日をタップするとその日付のページに飛べます。さらに、このページの左上には3月と5月に飛べるところもあるので、ここをタップすると、3月1日、5月1日に飛ぶこともできるようになっています。同じ要領で、月間表示のところでも他の月に飛べるし、週間表示のページでも前後の月に飛べます。
iPadユーザーには統合版より個別がオススメ
この手帳のPDFは素晴らしいことに縦向き、横向きのそれぞれが用意されています。さらに下の方を見ると統合版というのがあると思います。これを使うと、月間、週間、1日のページにそれぞれ飛べるようになっていますが、iPadユーザーにはこの統合版は相性が良くないです。というのは、例えば月間表示のところでカレンダーに何か書こうとすると、リンク先の1日のページに飛ぶポップアップが出てしまうので、書き込むことができません。週間表示でも同じになります。なので、月間、週間、1日のPDFをそれぞれ個別にダウンロードして使っています。それでもワンタップで戻ればいいし、Notabilityには画面の左端からスワイプすることで、最近使ったノートが表示される機能があるので、不便はないです。「スケジュール」というカテゴリを作っておくといいです。
iPhoneで見られることでさらに増す手帳感
NotabilityはiPadだけでなくiPhoneでも使えるので、iPadに書いたスケジュール帳やノートが外にいながらにして読み書きできます。とくに最近のiPhoneは画面サイズが大きいので、手書きした文字も見やすい。というかむしろ、テキストより手書きした文字の方が見やすい。テキストだと文字が小さくて読みにくい、という方にはいいと思う。書くときはiPad+Apple Pencilの方がいいですが、見るときはiPhoneで見ると手帳の感じがでますね。
Apple Pencilに対応したiPad miniなら無敵のデジタル手帳
ここまで書いていてハッ!となりましたが、この用途なら最近出た新しいiPad miniだったら書くのも読むのも常にそれ1台だけでちょうどいいサイズ。Apple Pencilに対応したし、ディスコンの雰囲気漂っていたのが一気にメインに復活じゃないでしょうか。
このPDFのNotabilityへの入れ方
どうやってこのPDFをNotabilityへ入れるかですが、超簡単です。先ほどのリンク先から使いたいPDFを選んで表示させます。そしたら共有ボタンをタップします。四角の中に上向きの矢印があるやつです「↑」Notabilityがインストールされていれば、その共有メニューの中にNotabilityのアイコンがあると思うので、それをタップするとSafariで開いたPDFがNotabilityで開かれます。PDF以外に別のファイルみたいなものが2つ入っているかと思いますが、それは消しちゃってOKです。簡単ですね。
他にも使えるノートがたくさん
このSONYのページを見ていると、他にもPDFのフォーマットがたくさんあります。TODOリストや便箋、リーガルノートやタイムスケジュール、楽譜に使える五線紙まであります。この辺はNotabilityに入れたら、書く前にサムネイル表示にしてコピペして同じフォーマットの空のページを増やしておくといいです。自動的には増えないので注意です。
scrapboxから移行しました
昨年はこういう日常のメモをログにして残してあとで検索したいという用途で、scrapboxというWebサービスを使っていました。scrapboxは素晴らしく革新的なもので気に入っていましたが、僕の環境ではMac+Chromeでないと快適に使えなかったので、数ヶ月で使わなくなりました。今はメインがiPad Proなのでちょっとキツイ。しかし、Notabilityならアプリ内で手書き検索ができるのでログとしても使えるので、何でもここに書いておくようになりました。
何でもPDFにしてNotabilityに入れる方法
SONYのPDFをNotabilityへ入れて使っているように、他のものもPDFにしてそのままノートにすることができます。それも、元々PDFファイルになっているものじゃなくても、PDFにしてしまえばいいので、Safariで見ているWebサイトをPDFにしてNotabilityに入れて、そこに書き込むということもできます。
iOSの場合、「↑」こういう感じのボタンがあったらタップしてみるとメニューが出てきます。共有ボタンといいます。先程はNotabilityのアイコンをタップして直接PDFファイルを送りました。Webページなどを送りたい場合は、PDF化する必要があります。この共有メニューの中に「PDFにする」というものもありますが、それよりも一度「プリント」をタップしてみてください。この方法だと必要なページとそうじゃないページを選んでからPDFにできるのでオススメです。
「プリント」を選んだら、ページのサムネイルが表示されるかと思います。その各ページの下のところにチェックマークがあるので、不要なページのチェックを外します。そうしたら、そのサムネイルのどこでもいいので、2本指を使って画像や地図を拡大してみるときのようにガッと広げてみてください。表示が変わったと思います。実はこの状態でPDFになっています。この画面の右上に「↑」こういう矢印があるはずなので、そこからNotabilityのアイコンをタップして送ってください。これで何でもPDFにしてNottabilityに送れます。そして、直接書き込むことができます。
この方法は、共有メニューが出ていれば、iOSの色々なアプリで使えます。
嬉しかったので何かSONY製品を買います
こんな素晴らしいPDFをなんでSONYが提供しているかってことですが、リンク先を見ていただいた方にはお気付きかもしませんが、SONYはデジタルペーパーという製品を出しています。それ用に提供しているんですね。独自のフォーマットじゃなくてPDFで出しているのがありがたい。iPadが出た頃から使い続けているApple野郎なので、このデジタルペーパーを使うことはないかもしれないですが、代わりに何かSONYの製品を買おう。そのくらいこのPDFはありがたかった。そうだ、Xperia Ear Duoを買おう。